軍師見習いのつぶやき

高校受験、社会情勢、その他日々の雑感など

18歳以下の子どもへの給付金②

皆さん、こんばんは。
今日もお疲れ様でした。

18歳以下の子どもへの給付金(子育て世帯への臨時特別給付金)が迷走してますね。

10月の衆議院選挙で、自民・公明は以下のようにコロナ対策の給付金の公約を掲げていました。

自民:生活困窮者等、コロナの影響で困窮している人に給付する
公明:18歳以下の子育て世帯に「所得制限なし」に給付する

そして選挙後、自民・公明はたった3日間の協議で、給付金の枠組を以下のように決めました。

「児童手当の所得制限を超えていない18歳以下の子育て世帯に10万円給付する。5万円は現金で年内に、残りの5万円はクーポンで春の卒業・入学シーズンに給付する。」

自民は、かなり公明に引っ張られましたね。
もはや公明に頼らないと選挙で勝てない自民。ほぼ公明の公約を丸呑みです。
児童手当の所得制限を持ち出したのは、せめてもの抵抗とバラマキ批判をかわすため。
国民目線ゼロの選挙の票目当て、コロナ対策をやってる感の演出しか考えていません。

所得制限の仕組みが世帯収入でないことへの不公平感から、かなりの批判が出ましたが、「迅速な給付」の必要性を強調して逃げ切りを図りました。

まあ、私から言わせれば、この不公平感からの批判、「今さらですか?」という感じです。

児童手当の所得制限は昔からこの仕組みですし、昨年も「子育て世帯への臨時特別給付金」という同じ名前のコロナ対策給付金を支給しましたが、やはり児童手当の所得制限の仕組みを使っていました。

政権が変わっていないのですから、同じ不公平な仕組みが活用されるのは、当然想定の範囲内です。
衆議院選挙で自民・公明に投票した方、そして衆議院選挙の投票に行かなかった方。この方達は、この不公平な所得制限について批判する資格はありません。
大いに反省してください。
なぜなら、今の児童手当制度ができる前、民主党政権では「子ども手当」という名前で今の児童手当と同様の給付をしていました。
この「子ども手当」には所得制限はありませんでした。

もし、今回の衆議院選挙で自民・公明が政権から外れていたら、給付金の所得制限はなかったかもしれなかったですね。

しばしば批判される民主党政権ですが、何が悪かったかの本質を理解しないまま、マスコミや自民・公明の政治家の言っていることを鵜呑みにして批判し、何となくの安定を根拠に、安易に自民・公明政権の継続を選択された方。
大いに反省してください。

所得制限の不公平感の批判から、どうにか逃げ切った自民・公明でしたが、クーポン券の事務費が900億円以上かかること、そしてその事務負担、さらに2回に分けて給付することが来年の参議院選挙目当て以外に理由がなく、事務負担が過剰になることから、国民だけでなく自治体からも大批判を受けました。

これを受け、「残りの5万円は、原則クーポン券だが、6月までにクーポン券を交付できない場合は、現金でも良い。ただし、現金にする場合は、自治体は内閣府に理由書を提出せよ。」というように方針転換しました。

クーポン券にはホログラムを施す等の偽造防止対策が必要ですし、あとから出てきたネット上でのポイントでの支給もハッカー対策等が必要で、1つの自治体がたった数か月でできることではありません。
当然、自治体からの批判は治まりません。

そして、ついに「全額現金でも良い。理由書も要らない。なんなら10万円一括で払っても良い」と方針転換しました。


アホか!!!
呆れてモノが言えません。


多くの自治体は、既に5万円を現金で年内に給付する準備を進めており、今さら方針転換されても対応できません。
つまり、ほとんどの方は5万円を2回に分けて受け取ることになります。

受け取る側は、もらえるなら良いと思うかもしれません。
しかし、それは浅はか。

2回に分けて給付するということは、振込手数料もパンフレット等の印刷代金も案内文書の郵便料等も、つまり事務費が全部2倍になります。
現金給付の事務費は約350億円ですから、1回分の350億円が丸々ムダになります。
我々の税金350億円が、政治家の浅はかな振る舞いによって「浪費」されます。

私は、物凄い怒りを感じます!!!
皆さんは、お感じになりませんか?

政治は政治家がやるもので、自分には、そして自分の生活には関係ない。だから選挙に行かない。どこの政党を選んでも同じ。

こんなことが起こっても、まだ、そう言えますか?そして、そのことを自分の愛する人や子どもに堂々と言えますか?

政治家がしょぼい、ヘタレ。批判するのは簡単です。
でも、政治家がしょぼい、ヘタレなら、その政治家を選んでいる国民もしょぼい、ヘタレなのです。世界の国々からは、そう見られます。
民主主義国家において、政治家だけが悪くて国民は全く悪くないということはあり得ません。

だからと言って、政治経済の教科書や政治の専門書を読む必要はありませんし、ニュースをつぶさに見てメモを取って覚える必要もありません。
そういうことではありません。

国民は、政治を見てる。ヘマをすれば選挙で落ちる。政権を取れなくなる。
そういう緊張感を政治家に持たせられる程度に政治=生活の色々に可能な範囲で関心を持ち、それを投票で示せば良いだけなのです。

皆さん、今回の騒動を是非、来年の参議院選挙まで覚えていてください!!
でなければ、また悲劇が繰り返されます・・・

長文ですいません。
読んでくださり、ありがとうございました。