軍師見習いのつぶやき

高校受験、社会情勢、その他日々の雑感など

「野球小説 続・プレイボール」の好きなところ②

この1週間ぐらいで、南風の記憶さんの「野球小説 続・プレイボール」を第1話から最新の第49話まで読み返してみました。

「野球小説 続・プレイボール」の好きなところの2つ目は「自然で論理的な試合展開」です。

ハラハラドキドキする興奮の展開、感動的な展開・・・色々な試合展開を南風の記憶さんは書いてくださいます。

しかし、そのいずれもが自然で論理的です。想像のはるか上を行くことはありますが、突拍子もない展開ではありません。

相手を研究し、練習の段階から勝つためにその情報を生かした練習をする。そして、練習で培った力を試合で発揮する。
相手が策を講じてくれば、それに合わせて対応する。そして、僅かな突破口を見つけて勝利のためにチームが一丸となって全力を尽くす。その結果、勝利する。

読み終えて後から考えてみれば、各所に様々な布石があり、それを紡ぐように試合が展開しています。

もちろん、南風の記憶さんが原作をしっかり研究し、原作の世界観そして登場人物のキャラクターを十分に理解していらっしゃることで、作品のバックグラウンドそして軸がしっかりしていることも、「自然で論理的な試合展開」を支えていると思っています。

例の続編的な野球漫画には、上記のようなものは感じられません。谷口・丸井・イガラシ・近藤を同じチームで同時に描くというセンセーショナルな商業的結論ありきだったのでしょう。
聖稜戦のイガラシ、大島工業戦の井口・片瀬の描き方には悪意すら感じましたし、全体を通じて谷口の描き方には原作への敬意を微塵も感じることはできませんでした。

南風の記憶さん、あなたの「野球小説 続・プレイボール」こそが、「自然で論理的な」そして「正統な」原作の続編です。
原作ファンの多くが、そのように感じているはずです。

ご苦労も多いと思いますが、これからも妥協のない、あなたにしか書けない続編を原作ファンのためにも書き続けてください!!
どうか、よろしくお願いします。

「野球小説 続・プレイボール」
https://stand16.hatenablog.com/