軍師見習いのつぶやき

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衆議院議員総選挙

こんばんは。
皆さん今週もお疲れ様です。

今月末に衆議院議員総選挙が行われますね。

衆議院議員総選挙は「政権選択選挙」と言われています。

衆議院議員総選挙の後に開かれる国会において、「内閣総理大臣の指名」が行われます。
例えば、衆議院では自民党の岸田さん、参議院では立憲民主党の枝野さんが指名された場合、どのようになるでしょうか?

ご存じの方も多いと思いますが、日本国憲法の規定により、衆議院の議決が国会の議決になります(衆議院の絶対的優越)。
したがって、上の例であれば、岸田さんが内閣総理大臣になります。

これが、衆議院議員総選挙=「政権選択選挙」と言われる所以です。

東日本大震災とその後の対応等についての民主党政権への批判的意見は確かに多いと思います。

一方で、その後に政権を担った自民・公明両党の政治はどうでしたか?
「モリ・カケ・桜」、政権寄りの検察官の定年延長ごり押し、忖度政治、新型コロナ対応・・・
色々ありましたね。

色々あったけど、現野党の政権よりはマシ。でも自民・公明両党にも、少しは反省して欲しいという方も結構いるのではないでしょうか?

そんなときにおすすめの投票方法があります。

衆議院議員総選挙は「小選挙区比例代表並立制」という制度です。
つまり、自分の選挙区に立候補している候補に1票、そして、政党に1票、計2票を皆さんは持っています。

この2票のうち1票を自民党公明党(現与党)あるいはその候補者に、もう1票を現野党あるいはその候補者に投票するという方法です。

これを多くの方が実践すると、与党が衆議院過半数を取ったとしても、過半数ギリギリに限りなく近い議員数になる可能性があります。

過半数取っちゃえば法案は全部通るんだから同じじゃない?という意見もあるかと思います。


それがそうでもないんです。


国会に上程された議案は、本会議で概括的な審議をした後、より詳細かつ専門的に議案を審議するため、「委員会」に付託されます。
委員会で詳細かつ専門的な審議・議決を経た後、再び本会議で総括的な審議をして議決に至ります。

この「委員会」の委員長は、「委員会」の開閉、審議の進行、裁決等多くの権限が与えられています。
この委員長ポストは、議員数に比例して各党に配分されることになっていますから、同じ過半数でも、ぶっちぎりなのとギリギリなのでは、与党が獲得できる委員長ポストの数には違いが出ます。

与党が取れなかった委員長ポストは野党が占めることになりますので、与党が過半数ギリギリであればあるほど、野党が獲得できる委員長ポストが増えることになります。

多くの権限を与えられた委員長ポストを野党が多く占める場合、与党は、議案を可決させるために、野党との議案の協議に応じ、ときには野党の意見を踏まえて議案を修正したりと、野党に配慮しながら調整しながら国会運営をする必要に迫られることになります。

つまり、同じ過半数でも、与党の議席数が過半数ギリギリであればあるほど、法案等の議案に、より多様な意見が反映される可能性が出てくることになります。


コロナ禍でダメージを受けた社会経済情勢の中では、イケイケドンドンよりも、多様な意見を踏まえた丁寧な政治が必要な気がします。

支持政党があって、既に投票先が固まっている方は、その通りに投票するのがベストかもしれません。

ただ、投票先が決まってない、そもそもあまり政治に関心がないという方は、繰り返しになりますが、現与党に1票、現野党に1票を投票してみてはいかがでしょうか?

もしかしたら、今までとは違う政治が見られるかもしれませんよ。


最後に、政治格言を1つ。
「国民は、その国民に対応した政治しか得ることができない。」

政治家を選び、監視し、育てることができるのは国民だけです。
政治家が三流なら、国民も政治的には三流ということになってしまいます。

政治の全てに関心を持つ必要はありません。まずは、身近で関心を持てるところから。

どこに投票するかは自由です。でも「投票に行かない」のは、自分の権利を他人に丸投げしているのに等しいと思います。
会社で仕事を部下に丸投げしておいて、後でその部下の仕事に文句を言う・・・その丸投げ上司は、みんなからどんな評価をされるでしょうか?

丸投げ上司にならず、現与党に1票、現野党に1票。
是非ご検討ください!

今週もお疲れ様でした!!